美容室の予約枠を設定するとき、「30分刻みでよいのか」「細かくすれば予約が入りやすくなるのか」と迷うことがあります。
予約枠は、開始時刻を何分刻みにするかだけでなく、お客様一人にどれだけ時間を確保するかと合わせて考えることが大切です。施術だけで枠を埋めると、会計や片付けが次の予約に重なり、遅れが続く原因になります。
まずは普段の施術にかかる時間と、前後の作業を確認しましょう。この記事では、美容室やサロンで無理なく予約を受けるための、予約枠の決め方を紹介します。
予約枠の「何分刻み」と「所要時間」は分けて考える
予約枠を考えるときは、次の二つを分けると整理しやすくなります。
・開始時刻の刻み:10時、10時15分、10時30分など、予約を始められる時刻の間隔 ・一件の所要時間:その予約のために確保する時間
たとえば、開始時刻が15分刻みでも、60分のメニューを一人で担当するなら、10時の予約に続けて10時15分にも別のお客様を受けられるわけではありません。
開始時刻を細かくすることと、同時に受け付ける人数を増やすことは別の設定です。
予約システムを使う場合も、この二つがどのように予約画面へ反映されるか確認しましょう。
美容室の予約枠は15分・30分・60分のどれがいい?
どの店舗にも合う刻み方はありません。よく出るメニューの所要時間と、予約の間に残る空き時間を基準に考えます。
【15分刻みを検討しやすい店舗】 45分や75分などのメニューが多く、前の予約が終わったあと、次の予約を細かく受け付けたい店舗です。ただし、短い空き時間が点在する場合もあるため、実際の予約の並びを確認します。
【30分刻みを検討しやすい店舗】 60分・90分・120分など、30分単位のメニューが中心の店舗です。開始時刻をそろえて管理しやすい一方、75分で終わる予約などでは、次に受け付けられる時刻まで空きが残ることがあります。
【60分刻みを検討しやすい店舗】 毎時ちょうどなど、決まった開始時刻で案内したい店舗です。ただし、90分のメニューを受ける場合は、終了後から次の開始時刻まで30分空くことがあります。
迷う場合は、よく出るメニューを使って一日の予約を書き並べてみましょう。どの刻み方なら、必要な余裕を残しながら予約を受けられるかが見えてきます。
施術時間だけでなく会計・片付けまで含めて確保する
予約の所要時間は、施術にかかる時間だけでは決められません。
一人で受付から会計まで行う店舗なら、次の作業も確認します。
・来店時の相談やメニュー確認 ・施術 ・仕上がりの確認と会計 ・清掃、道具の片付け、次のお客様の準備
たとえば、施術が60分でも、会計と片付けに合計15分必要なら、その担当者が次のお客様を迎えられるのは75分後です。これは計算例であり、すべての店舗で15分追加すればよいという意味ではありません。
すでにメニューの所要時間に会計や片付けを含めている場合は、重ねて追加しないようにします。
また、「施術60分」と「来店からお帰りまで約75分」では意味が異なります。お客様への時間案内と、店舗側で確保する時間を整理しておくと、認識の違いを防ぎやすくなります。
初回来店や追加メニューで時間が変わる場合はどうする?
同じメニューでも、初回来店時の相談や、髪の長さ・量、希望する仕上がりによって時間が変わることがあります。
まずは、時間が延びやすい条件を整理しましょう。
初回の相談に時間が必要なら、新規のお客様向けに長めの所要時間を用意する方法があります。追加メニューで時間が延びる場合は、組み合わせたときに必要な時間も確認します。
事前の情報だけでは判断しにくい施術は、予約前の相談を案内する方法もあります。ただし、すべてのお客様に個別相談を求めると、予約の手間が増えてしまいます。
通常どおり受けられるメニューと、事前確認が必要なメニューを分けておくと案内しやすくなります。
所要時間の基準には、最も早く終わったときの記録より、普段無理なく対応できる時間を使いましょう。
スタッフ数だけで同時に受け付ける人数を決めない
複数スタッフで営業する美容室では、担当者が空いていても、シャンプー台や施術スペースが足りない場合があります。
同時に受け付ける人数は、次の条件を合わせて考えます。
・その時間に勤務しているスタッフ ・各スタッフが対応できるメニュー ・使用する席や設備の数 ・休憩や清掃など、予約を受けられない時間
たとえば、スタッフが二人いても、同じ時間帯に二人とも一台のシャンプー台を使う予定なら、施術の順番を調整する必要があります。
カラーの放置時間などに別のお客様を担当する場合も、途中の作業へ戻る時刻や、ほかのスタッフの補助が必要かを確認します。「手が空く時間がある」という理由だけで予約を重ねないことが大切です。
一人美容室でも、席が二つあることと、同時に二人へ対応できることは別です。設備の数より、実際に無理なく担当できる流れを優先しましょう。
予約が押す・短い空きが残るときの見直し方
予約枠を見直すときは、困りごとに合わせて確認する場所を変えます。
【次のお客様をお待たせすることが多い】 施術、相談、会計、片付けのどこで予定を超えているか記録します。特定のメニューだけで遅れるなら、すべての予約枠を長くする前に、そのメニューの所要時間を見直します。
【15分や30分の空きが残る】 開始時刻の刻みと、メニューの所要時間が合っているか確認します。ただし、短い空きでも、休憩や清掃に必要なら無駄な時間ではありません。
【夕方の長いメニューで閉店時間を過ぎる】 開始時刻だけでなく、片付けまで終えられる時刻から最終受付を逆算します。たとえば、閉店までに確保できる時間が120分なら、150分必要な予約はそのまま受けられません。
システムの設定を変更する場合は、すでに入っている予約への影響も確認しましょう。変更後は、お客様側の予約画面で、想定した開始時刻と受付可能なメニューが表示されるかを確かめます。
まとめ
美容室の予約枠は、開始時刻の刻み、予約一件の所要時間、同時に対応できる人数を分けて考えると決めやすくなります。
最初に、よく出るメニューについて、来店から会計・片付けまでの流れを確認してみましょう。実際の予約を一日分並べると、時間が足りない場所や、使いにくい空き時間を見つけやすくなります。
LAITOLでは、予約を受け付ける時間単位やメニューの施術時間、店舗・スタッフごとの同時受付数を設定できます。スタッフの勤務日・時間や、設備を予約枠へ反映する機能もあります。
無料体験では、普段よく入るメニューと一日の予約の並びを想定し、自店に合った予約枠を作れるか確認してみてください。

